人を動かす3タイプの「権威」
こんにちは。中前です。かなりご無沙汰してしまいました。
最近、人を動かすリーダーシップの「源」についていろいろ思うところがあり、あれこれ調べていました。そこで、以前、PMP試験の前に学んだ「PMP教科書(第3版)」にあった、権威(power)のタイプについての記述を思い出しました。そこではいくつかタイプが紹介されているのですが、そのうちの「報酬を与える権威」と「罰を与える権威」は、一般的な企業、組織では「合法的権威」に集約されると考えると、結果、重要なのは以下の3タイプになろうかと思います。
(1)合法的権威(legitimate power)
職位、役職、ポジションなどを源にもつ権威。「上司だから」「組織の長だから」。
(2)専門的権威(expert power)
身につけた高度な技術やノウハウなどを源にもつ権威。「もっとも打率が高いから」「誰が見ても上手い絵を描くから」
(3)後ろ盾による権威(referent power)
「後ろ盾」というと何か「虎の威を借る狐」のような印象を受けますが、そうではなく、上司から部下まで、さまざまなステークホルダーに自らの考えが受け入れられて、信頼を得ている状態です。
この権威タイプに関しては、どうもいろんな人の見解に相違があり、上述の「虎の威を借る狐」的な状態も含んでいるとみなす考え方と、みなさない考え方があるようです。個人的には、私はみなさない方の文脈で考えています。
そして、この3タイプを手掛かりに、リーダーシップの成長順序や、リーダーが身に付けた権威の割合など、あれこれ考えることができそうな気がして、ひとまず、三角形を作っていました。頂点に(3)があり、その下に(1)と(2)を据えました。
今後、このトライアングルを使って、あれこれ考えを述べてみたいと思います。